もうすぐ大型連休が終わり皆様いかがお過ごしでしょうか?理事長の塚本です。
今回は注文を間違える料理店というお店がありましたのでそのお話をさせて頂きます。
期間限定で、いまは、やっておりませんが、いまに、日本中がこういうお店になるかもしれません。
参考URL→http://www.mistakenorders.com/
このお店は、認知症の方がホールスタッフになりボランティアの方々とともに喫茶店(飲食店)を運営し、期間限定で閉じました。
マスコミの取り上げられ方もさまざまで、憶測含め、賛否両論が飛び交いました。
でも、私は、この試み自体は、超高齢化=認知症社会を向かえる日本にとって1つの試金石だろうと考えます。
医学の中で、「痴呆」が「認知症」になりました。
「症」だから病気です。
でも、誰もが患う病気なら、個人レベルではなく、社会レベルでその病気との付き合い方を考えなければならない。
そう感じます。
個人が自分の持病とうまく付き合う。
社会が、誰もがかかる病気を上手く付き合う。
おなじ事なんですが、社会レベルとなると、とたんに日本人は弱いと感じます。
日本の行政は、とてもとても優秀ですが、仕事が遅い。
認知症の増加ペース(一般化ペース)と、国家レベルの対応では、どうしても遅れが出ているのはやむをえません。
ならば、私たち、一人ひとりが、認知症社会に向けて、考えかた、態度を改めていかなければならないのではないか?
認知症診療に携わる医師として、いつもぐるぐると考えています。
②に続きます~