理事長の塚本です。どうぞ本年もよろしくお願い致します。
昨年お話しました薬のお話からまた取り扱いについてのお話を今回はさせて頂きます。
お薬の取り扱い
医師から処方される処方薬には2つの性質があります。
①急性疾患用:かぜや胃腸炎、膀胱炎など、一過性の疾患に対するお薬です。
こういった薬はキチンとのみきることが大切で、医師もそのように考えています。
保存期間も短く、特に抗生物質などは、ながく保管しておくと成分が変化し、おもわぬ副作用・副反応のトラブルに見舞われることも考えられます。
②慢性疾患用:生活習慣病などに代表される継続的に治療するためのお薬。
こういったお薬は、内服を続けることが大切で、お薬をきらすとコントロールが悪化し、場合によっては生命に危険がおよぶこともしばしば。
ですから、慢性疾患用のお薬は、手元に1週間ぶんくらいの余裕をもって受診したほうがよいでしょう。
震災や、何かの理由で、お薬が手に入らない場合、手元の余薬が命綱となるわけですから。
①と②の違いは?
もちろん、医師から自分の診断~状態をしっかりと聞き、理解していればそれが一番ですが、処方された日数を目安にすることもできます。
①は、たいがい5日分前後。少ないと3日~多くても10日。2週間をこえる処方をすることは稀です。
もちろん、抗生物質などは、7週間を超えて処方すれば、保険で査定されることは必至です。
一方、②の方は、大体2週間~の処方で始まって、コントロールがつく、病状が安定すると、その期間がのび1ヶ月~2ヶ月分くらいまで処方することになります。
大学病院や総合病院は、病状にかかわらず3か月分だすこともあります。
ここに注意! お薬には、処方日数制限といって、~○○日までという処方の制限のある薬があります。
この場合は、いかなる理由があっても、これは、保険診療上の制限ではなく、薬剤そのものの制限です。