こんにちわ、理事長の塚本です。
今日は皆さんも気になる高血圧についてお話させて頂きたいと思います。
〇高血圧とは血管に強い圧力がかかりすぎていること〇
血圧とは血液が血管中を通る時血管にかかる圧力のことです。
心臓はポンプのように毎分60−70回ぐらい血液を血管へと押し出しています。
これが手首などを触るとドクンドクンと打っている脈拍のことです。
心臓が収縮して血液を押し出した瞬間は血管に一番強く圧力がかかります。
これを収縮期血圧(最高血圧)といいます。
そして収縮した後に心臓が広げる時に圧力が一番低くなります。これを拡張期血圧(最低血圧)といいます。
*収縮期血圧と拡張期血圧のどちらかが高くても高血圧といいます。
収縮期が140以上、拡張期が85以上で高血圧となります。
〇高血圧は原因がはっきり分からない〇
さまざまな原因がある中、はっきりと原因が分かる高血圧を二次性高血圧(症候性高圧)といいます。
しかし、これは全体の1割もありません。
日本人の高血圧の大部分は原因が特定できない高血圧でこれを本能性高血圧と呼んでいます。
つまり、体質や遺伝、食習慣によるものと考えているわけです。
二次性高血圧は、ホルモン異常などが多く、採血などの検査で鑑別します。
当院では、高血圧の初診の方は、血液検査を施行して、これらの疾患をまず鑑別するようにしています。
原因が除去できれば、血圧の治療自体がいらなくなるからです。
〇高血圧は、目覚症状が、ほとんどありません〇
高血圧と診断された人は目覚症状がほとんどありません。
その為、定期的に血圧を測っていないと高血圧を発見することは難しいです。
生活習慣の見直し又は、投薬で血圧をコントロールすることがとても大切です。
〇血圧の薬って一生飲まなくちゃならないの?〇
生活習慣や食習慣を改善して、薬がいらなくなる方がいます。
当院では、20人に1人くらいでしょうか?
もうすこし多いですが、血圧がさがらないくらいに弱い薬にかえて続けている人がいます。
なぜでしょう?
それは、身体に良い薬が研究・開発されてきたからです。
血圧の薬によっては、たんに動脈硬化を予防するだけでなく、不整脈を抑える効果、腎臓を保護する効果、肩こりや頭痛を良くするもの、認知症を予防したり、高血圧体質が悪化するのを防ぐものなどもあります。
こういった薬なら、一生のんでいても損はないかもしれませんね。
〇なんで高血圧って治療するの?〇
高血圧は、動脈硬化性疾患、つまり脳血管疾患や、心疾患、心臓弁膜症の原因になり、しかも、その原因の大部分を占めるとされています。
日本国民の平均血圧が、たった“1”下がるだけで、年間8000万人の疾病が予防できると研究されたこともあるくらい。
だから、我々、内科医はまず、血圧を気にする訳です。
重大な病気を予防するための、極めて分かりやすい指標、それが高血圧なのです。
今後も色々な情報こちらで配信させて頂きますね。