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2023.7.31 ホームページ

こもれびクリニック院長 寺島医師より~熱中症対策をコネコネしてみた~

今年は(も)かなり暑いですねぇ。

こめめに、水分と塩分摂取しましょう。

ざっくりですねぇ。

あまのじゃく的に、調べてみました。

よくある食塩相当量とはなんぞや。
およそ
ナトリウム(g)*2.54g=食塩相当量(g)
だそうです。

メジャーな塩をメーカーのホームページをみて、計算すると

食塩相当量は、
食卓塩  (Na39.16g)*2.54=99.5g/100g
食卓塩減塩タイプ (Na18.2g)*2.54g=46.2g
伯方の塩 95.5g/100g
おぉ、伯方の塩は4-5%薄味じゃん。

ところで、塩分摂取でどのくらい取ればいいの。

<職場における熱中症予防対策マニュアル(厚生労働省)>
の暑熱順化 のところをみると、下記の記載。

人間は、暑さに多少慣れることができます。これを暑熱順化といいます。暑熱順化により発汗までの時間が早くなり、特に、前胸部と前額部の汗がすぐに出るようになって心臓と脳の温度上昇を食い止める働きがあります。

逆に、暑い環境へのばく露が中断すると、暑熱順化は失われます。

暑熱環境にさらされていない労働者は、一日に15~20gもの食塩を発汗で失うことがありますが、暑熱順化によって、一日3~5g程度の喪失に抑えることができます。

このように、暑さに慣れてくると、体温を一定に維持する働きが向上するとともに水分やNa(ナトリウム)を失いにくくなります。

暑さに慣れるかどうかで、失う食塩が

暑さに慣れてない 15-20g

暑熱順化     3-5g/日

で、なんと4-5倍違う。(愕然)

季節が徐々にかわっていく分には慣れる(順化)かもしれないが、海外に移動するなど、急激に気温の違う地域に行くと、塩分摂取を極端に変えなくてはならぬなぁ。

<国内における一般的な、熱中症対策>

WBGT基準(暑さ指数)値を超える場合は、少なくとも、0.1~0.2%の食塩水ナトリウム40~80mg/100mlのスポーツドリンク又は経口補水液等

を、20~30分ごとにカップ1~2杯程度を摂取することが望ましい。

<「熱中症対策」表示ガイドライン (2016年6月9日改訂:食品表示基準対応)>

によると、

ナトリウム濃度として、少なくとも、

飲料100ml あたり40~80mg含有する清涼飲料水のものが、熱中症対策と表示できることになっている。

熱中症対策と表示された清涼飲料水は、上記の一般的な熱中症対策の濃度に一致。

<1日の塩分摂取量と減塩の目安>

【厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(20年版)」】
男性・・・・7.5g未満
女性・・・・6.5g未満
【高血圧の方の目安:高血圧学会】 6g未満
【腎臓病患者の目安】       3~6g未満
【人工透析患者の目安】      6g未満
【WHO世界保健機関の食事摂取基準】 5g未満

水分摂取を0.2%の食塩水1.2L/日のむと
食塩相当量で2.4g/日
WHOの基準のおよそ半分

厚労省の男性基準の1/3
にもなってしまう。

近年における日本人の成人1人1日当たりの摂取量は、
食塩相当量として男性11g程度、女性9g程といわれている。

つまりもともと、もともと、過剰。

ここまで読んで、どうしたらいいの、混乱したでしょ。

だ か ら 、 どこみてもこまめに、水分と塩分をとりましょう。
ってざっくりなことを言ってる。

大切なのは、実は、”こめめに”だったりする。
(活動強度、状況、順応、腎臓機能の善し悪し、高血圧の有無、等、多数の因子が関係するから、塩分量を一概に言えないよね)

しっかりエアコン、朝食も食べる、十分な睡眠、色々大切。

せっかく四季のある日本、夏は夏で、適切な、環境整備と生活習慣、で過ごしましょう。

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