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2022.12.19 ホームページ

つくば寺島医師より~横断歩道と歩行速度とサルコペニア~

歩行者用信号の青時間は、一般的に歩行速度を秒速1メートルとして道路を渡りきれるよう調整されている(※1)そうです。
横断歩道は、白線の幅45cm、間隔45cm(※2)で作られていることが多いそうで、およそ白黒1セットを1秒で歩けるとちょうど青時間でわたれますね。

サルコペニアの診断基準の一つに、歩行速度<1.0m/秒(※4 AWGS2019)があります(※3)。
つまり、歩行者用信号は、サルコペニアになってない人を基準に青時間が設定されていることになります。
(”不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)”にて、駅から10分などの表記は80m/分で計算し端数切り上げ)

古い資料ですが、年代別歩行速度の資料(※5)によると、
1m/分(=60m/分)の境目は、
男性 70-74才 60.7m/分
75-79才 54.5m/分
女性 55-59才 63.5m/分
60-64才 59.2m/分
で、男性は75歳前後、女性は60歳前後で、横断歩道青時間の1m/分を割り込みます。

(※5)で面白いのは、歩行率(歩数/分)で、
いわゆる働く世代(20-60才)は男女とも116前後だが
男性は、30-34才だけ128.6歩/分
(歩速95.5m/分)
女性は、45-49才だけ133.6歩/分
(歩速78.6m/分)
となっていて、その年代は、ちょこちょこ早歩き、何があるんでしょうね。
(歩行速度も、同年代は約1割速い)

厚生労働省 e-ヘルスネットによると、サルコペニア対策に、レジスタンス運動を行うことが大切と記載されてます。
<レジスタンス運動>
スクワットや腕立て伏せ・ダンベル体操などの
標的とする筋肉に抵抗(レジスタンス)をかける動作を繰り返し行う運動で、
10-15回程度の回数を反復し、それを1-3セット無理のない範囲で行うことが勧められる。
レジスタンス運動は標的の筋肉に負荷を集中する運動ですから、
その筋肉に十分な回復期間としてトレーニング間隔をあける必要があり、
毎日行うのではなく、2-3日に一回程度、週あたり2-3回行うくらいの運動頻度が推奨されています。

最後に、頭のトレーニング
横断歩道は、白黒1セットで90cmですが、
道路の幅は、様々です。
横断歩道は、
黒ではじまって黒で終わる
白ではじまって白で終わる
白ではじまって黒で終わる
どうなってますか?思い出してみましょう。
答えは

 

 

 

”道にあり”

歩速を意識し、距離を取って会話しながら、早歩き散歩もしましょう。

会話しながら散歩
見て考えながら散歩
いずれも、散歩と他の活動の組み合わせで頭にいいですよ。

(※1 警視庁 歩行者横断秒数の延長)
(※2 道路標識、区画線及び道路標示に関する命令:0.45-0.50m)
(※3 サルコペニア:高齢になるに伴い、筋肉の量が減少していく現象:厚生労働省 e-ヘルスネットより)
(※4 AWGS:Asian Working Group for Sarcopenia)
(※5 阿久津邦男,歩行の科学,不昧堂出版,東京,p56-57,1975)

 

 

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