急に朝晩の空気が冷たく感じる週となりました。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉が身にしみます。童謡「ちいさい秋みつけた」のように、私たちは季節の移ろいを察することのできる感性を持っていますので、小さな変化を見逃したくないものです。これを読んでいただいている皆様、いかがお過ごしでしょうか?こんにちは、つくば介護です。
さて、先月自分の誕生日に合わせた写真展を都内で開催してまいりました。
私はフィルムカメラも使用しますので、どの場面においても「同じ写真は2度と撮れない」をモットーに一撮入魂を掲げていますが、改めて他人から笑顔を引き出すのは、簡単なようで難しい仕事だと考えています。
私の作風は「物憂げ」「斜陽」「切なさに満ちた」「儚さ漂う」なのですが、直前まで笑いながら話していたにも関わらず、一瞬でONに切り替わる空気感が堪らなく愛おしく、出展する作品が必ずしも笑顔である必要性はないのですが、求めている表情を無償で提供していただくって、とても素敵なことだと思うのです。
昨今はデジタル化の浸透によって写真も撮り直しや編集が簡単にできる時代ですが、まだまだ私たちと仕事上で関わりを持つ方々は、写真に写ること自体が貴重であった世代でもありますので、「笑顔でお願いします!」とお声掛けをしても、真顔で凛々しく撮られたい方もいらっしゃいます。
私たちは拠点ごとに「ほのぼのメール」なるものを発行しておりますが、同封するお写真に、より自然な笑顔を掲載させていただくためには、日頃からの信頼関係に勝るものはないと実感させられています。
写真嫌いの方も、真顔で写られる方も、お声がけ一つで自然と頬が緩む、口角が上がる。こういった仕草は気を許した相手でないと求められないものだと思います。
実益を兼ねた趣味の話題を取り上げさせていただきましたが、いつかは『私の作風ON/OFF展』みたいな写真展を開催してみたいですし、仕事上では疾病や障害にばかり目が行きがちですが、是非ともその方の生活歴に目を向け、ソーシャル的な関わり方を推奨していける一人でありたいと思っています。